Pu/tのトレーニングフライト。全ての操作をPu/tが行う。Pu/tは10時間以上のトレーニングフライトを行っており、ソロフライトに向けての訓練を行っていた。
渡良瀬遊水地内、藤岡のグランドから離陸、離陸時点で低空は弱い北東風、上空は西風が吹いていた。中央エントランス南の土手で中間を取り、北川辺町を目指して再度離陸。しかし北東風はなくなり、西風に南風が入ってきた。そのため古河市街の上空を通過し、高圧線を超えた後、ランディングするプランに切り替えた。
着陸時、地上の風はほとんど無かったが、100feetの高さから7knot以上の速度で降下。着地の際、球皮がゴンドラを覆うまで落下し、そのときワイヤーがシリンダのバルブの取っ手にかかり、反動で球皮が持ち上がった時にバルブの取っ手とワイヤーを損傷。また、スカートにバーナーの火がかかり損傷した。この後、リップラインを引き、そのまま球皮を倒した。 |
Pu/tをトレーニングしているフライト中の事故。最終アプローチ以外に問題は感じなかった。途中で風向が変わり、ガス残量が少ない(残約30k)中市街地上空へ出てしまい、想定外の状態で後で思えばPu/tは相当焦っていた。十分サポートできなかったことが悔やまれる。急速降下中、ワイヤーによる損害は想定できたが、100feetからと着地までの時間が無く、下手に手を出されて絡まって怪我をしても困ると思い、注意喚起もできなかった。怪我人が出なくて良かった。 |
ハードランディング時に球皮サスペションワイヤーが、シリンダのリキッド側バルブのカラン(赤色の回し金、鋳物かプラスチックか不明)に引っかかる。その後球皮が上昇するときに、ワイヤがカランを引っ張り、カランが壊れて外れた。
ガス残量が少なかったため、急いで着陸しようとあせったために、急降下しすぎたものと思われる。
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